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この病気と診断されてから、約1年と8ヶ月ちょっとが経ちました。気になることがあれば1週間、何も無くて2週間毎の血液検査は発病以来欠かしていません。採血の回数を単純計算してみると、ワクチンの注射で「今日は病院でチックンされて可哀想」なんて言ってた自分を蹴っ飛ばしたくなる回数でした。 検査の数値も安定し、ステロイドが必要無くなる日も近いんじゃないかと思っていた矢先の4月。まさかの再発で、治療のやり直しを余儀無くされました。 再発時の記事はこちらです。 血小板がゼロ(測定不能)という事態は、発病した時と再発の時にそれぞれ経験しています。獣医師が言うには「ゼロというのは機械が測れない状態」で、血小板が全く無いという訳ではないそうです。0という数値を見て倒れそうになった時に、そう慰めて頂きました。それでも限りなく無に近い事には変わりなく、皮膚の紫斑や消化器官からの出血による血尿や赤い液状の嘔吐などが見られました。 「血小板減少症」という病気で「血小板0」と聞くと、激しく吐血したり真っ赤な尿が出たり、目や耳や小さな傷から大量に流血する姿を想像して恐怖を覚えるオーナーさんも居ると思います。私もそうでした。ロッタが身体中を真っ赤にして弱っていく姿が浮かんでしまって怖くて仕方なかったのですが、そういう病気ではありません。口からの出血が止まらないので受診し、再発と診断された時に血小板はゼロでしたが、吹き出すような出血ではなく、ジワジワ湧くような感じの出血でした。発症の日の血小板は2000でしたが、歯磨きで歯の根元からじわっと滲み出る出血で、歯肉炎かと思っていました。私的には、血小板ゼロは出血で真っ赤というよりも、そのうち貧血で真っ白になるというイメージです。 ガンマガード(ヒト免疫グロブリン)は、抗体が出来てしまう為、一度しか使えないといわれているにもかかわらず、再発での二度目の使用でも効果は得ました。ただ、初回のように基準値を超える勢いでの血小板の急上昇はありませんでした。 私は再発した時にはロッタはもうアウトだろうと思っていました。ガンマガードのチャンスは既に使ってしまったし、薬の効き目も悪いだろうと思って、再発が怖くて仕方なかったです。そして、再発には何らかのサインがあると思っていました。検査で少しづつ数値が下がっていくとか、食欲がなくなるとか、元気がなくなるとか、必ずそういう前触れがあると思っていました。しかし10日前の検査で血小板は35万を超えていたし、食欲モリモリだったし、元気もいっぱいありました。そして2回目のガンマガードは効いてくれて、ステロイドの効きが以前より悪い事もなく、何よりもアウトだと思っていたロッタの命はセーフでした。 再発を告げられた時に「何で?」って絶句した私に、獣医師は「何のせいでもありません」って言いました。「要するに、免疫の血小板への攻撃が、それを抑える力を超えてしまったという事」なのだと。再発と聞いた途端、私は自分の何が悪かったのだろうと、日々の生活のあれこれを思い浮かべて原因を探そうとしていました。飼い主は、どうしても自分を責めてしまいがちです。獣医師はそれを踏まえて否定して下さったのだと思います。私は、自分に出来る事を探す事で前向きになれたと思います。どうか自分を責めて消耗しないで下さい。 ロッタは11歳で発病、12歳で再発しました。今も適正量を若干超える量のステロイドと、1日置きの免疫抑制剤(シクロスポリン)が欠かせません。昨年の夏から秋にかけては白血球が大幅に下がり、感染症予防の抗生剤の注射と白血球を増やす注射を受けていました。ロッタの事例がすべての子の参考にはならないですが、薬を飲んで検査をしながら、今も日常を送っている事が希望になれば幸いです。
by lotta_14
| 2005-02-28 07:34
| 愛犬の血小板減少症を調べている方へ
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